「……え?配信……まだ切れてなくってよ?」
そう呟いたのは、カリン嬢。高貴なるお嬢様でありながら、ダンジョン配信という超過酷な世界に身を投じ、しかもガチで底辺からのし上がる配信者。
今回紹介するのは、赤城大空先生による『お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう 4』——略して『おじょダン4』。このシリーズ、すでにSNSやランキングを席巻し、特に第4巻は”神回”とも言える大爆発を見せてくれます。
冒頭の配信切り忘れ事件からして、もう引き込まれずにはいられない。しかも相手は迷惑系配信者のトップランカー。「あぁ、やってしまった」どころでは済まされない緊張感、けれどもカリン嬢の”お優雅”な言葉遣いと裏腹に繰り出される容赦ないパンチが爽快すぎる!
それだけじゃない。本作の魅力はキャラの個性、ダンジョン描写、配信演出、どれもが圧倒的にブラッシュアップされている点にある。
ブラックタイガーが苦戦した奥多摩渓谷ダンジョンを“偶然にも”選んだカリン。
「自宅から近かっただけですわ(真冬の屋外でカンペ読む顔が最高)」というテンプレ崩壊のギャグ演出に、笑いながら感情移入。
その奥多摩ダンジョン、ただの背景じゃない。数々の“初見殺し”トラップと死と隣り合わせの戦闘が、息を呑む迫力で描かれる。どこかリアルな緊張感があるのは、今の”配信文化”と完全にリンクしているから。視聴者数百万人が同時視聴し、コメントがリアルタイムで流れていく光景は、まさに現代のエンタメそのもの。
そして、この作品の周辺展開も見逃せない。
イラストを手掛ける福きつね氏の手腕が凄まじい。カリン嬢の気品と戦闘時の凄烈さを両立させたビジュアル、これだけでも画集欲しくなるレベル。特典付きアクリルスタンドや限定ポスター、ファンブックなども超人気で、イベントでは瞬殺レベルのグッズも存在。
さらには、実際に配信風イベントが行われたこともあり、会場では“カリン嬢の中の人(CV担当声優)”による即興アドリブパフォーマンスも披露されたとか。あの”ですわ口調”で観客を煽り倒す姿……動画でしか見たことがないのが本当に惜しい!
この作品がここまで突き抜けた人気を獲得しているのは、単なるネタ作品ではないから。お嬢様という異色のキャラクター設定を徹底しつつ、現代の配信者文化、格差、炎上、バズの構造までしっかり描かれていて、むしろ”社会派”すら感じる。なによりも、主人公が“負けても腐らない”姿勢が、観ていて心を打つ。
現在、以下のサイトにて無料試し読みが可能です。
・Amazon Kindle(https://www.amazon.co.jp/)
トップページから『お嬢様系底辺ダンジョン配信者』で検索し、各巻試し読み可能。
・BOOK☆WALKER(https://bookwalker.jp/)
KADOKAWA作品に強く、カラーイラスト付き試読が好評。
・コミックシーモア(https://www.cmoa.jp/)
スマホ最適化されていて読みやすい。キャンペーンで無料話数も多い。
・DMMブックス(https://book.dmm.com/)
ポイント還元なども狙えて、読者には嬉しい設計。
この第4巻を読めば、間違いなく過去巻にも遡りたくなる。というか、カリン嬢にもっと“ごきげんよう”されたい読者が増えるのは確実。今からでも遅くない、この伝説のバズに飛び込む準備はお済み?
「いざ、潔白なる“お優雅”へ――」