「……なんでジャージ姿で、しかも14歳に戻ってるの!?」
ごく普通の主婦・和葉(カズハ)の人生は、ある日突然激変する。
気がつくと、そこは魔族の脅威にさらされた異世界。
しかも──勇者として召喚されていた!
45歳、しかもオムライスが得意な給食のおばちゃんが、異世界で何ができるというのか?
答えは意外にも、“すべて”だった。
武器はハンマー?いえ、料理です!
他の勇者候補たちは、次々と訓練に励み力をつけていく中、
カズハが召喚の儀で手にしたのは──“巨大なハンマー”。
だが、それすら持ち上げられない。
戦士失格と思いきや、食堂に立った彼女が作る料理に、人々の心が癒されていく。
から揚げ、オムライス、プリン……
異世界に染みわたる“おふくろの味”が、仲間を癒やし、戦士たちの心に火を灯す。
魔族襲撃で覚醒!戦闘センスまでチート級!?
平和な食堂の日々も束の間、街を襲った魔族との戦いで、カズハの“真の力”が覚醒する。
魔法も剣も使えなかったはずの彼女が、仲間を守るために取った行動は、
勇者そのものだった。
家庭の知恵と経験、そして何より“誰かのためにごはんを作る”という愛情こそが、
最強の武器になると誰が思っただろうか?
心と胃袋を満たす、新感覚異世界グルメファンタジー!
『給食のおばちゃん異世界を行く1』は、
アクション、人情、そしてあたたかい料理が絡み合う、心あたたまる物語。
“強さ”とは何か?
“人を癒す”とはどういうことか?
そんな問いに、美味しい料理で答えを出してくれる一冊。
読み終わったあと、きっとあなたも、オムライスが食べたくなる。