声を失った魔女と黒竜陛下──“あの日”の出会いが、運命を変える。

「あなたは、私の命を救ってくれた。だから、今度は私が──」

幼き日に助けた黒竜。その代償に、少女は“声”を失った。

歌うことで魔法を操る魔女・オリヴィア。

声を失ったことで、魔法も未来も奪われた彼女は、姉とともにひっそりと暮らしていた。

けれど、あの日の出来事は、決して無意味ではなかった。

──その竜は、やがて“国の王”となり、彼女のもとを訪れる。

「結婚する気はない」──冷たく放たれた言葉の裏に隠された想い

竜王国へと招かれたオリヴィアとその姉。

目的は“命の恩人”としての礼。

けれど、側近たちは企んでいた──王に強い魔女を娶らせ、政略を強固にすることを。

リベルトは言う。

「私は結婚する気はない。誰とも、永遠に」

冷たい言葉、けれどその視線は、どこか優しくて。

そしてなぜか、彼は何度もオリヴィアのもとを訪れるようになる。

伝えられない想い。それでも心は、少しずつ近づいていく

声を持たない少女と、孤独を抱えた王。

言葉がないからこそ、仕草ひとつ、まなざしひとつに込められる感情が重く、美しい。

オリヴィアの静かな強さと、リベルトの不器用な優しさが、じわじわと心を侵食していく。

「君が、そばにいてくれるだけでいい」

その一言に、どれほどの想いが込められていたのか。

黒竜×魔女──異種族間ロマンスの新たなる傑作!

本作の魅力は、ただの“ラブストーリー”ではない。

  • 魔法という文化
  • 声という力
  • 命を救うという選択
  • 王という立場の重み

それぞれが織り重なり、ただの恋物語には収まらない“魂の交差”が描かれていく。

無料試し読みで、ふたりの物語の始まりをのぞいてみませんか?

『黒竜陛下の政略花嫁』第1巻は、“声を失った魔女”と“孤高の黒竜”が出会い直す、切なさと希望に満ちたラブファンタジー。

言葉がなくても、心が通じる物語が、ここにある。

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