完結──想いは声を超えて届く。『黒竜陛下の政略花嫁』、切なくも希望に満ちた終幕へ

「私には、あなたを信じる理由がある」

声を持たない魔女・オリヴィアが抱えるのは、“悪意が見える”という特殊な力。

その力で城に渦巻く不穏な気配を感じながらも、信じてほしい相手には届かない。

すれ違うふたり、揺れる絆。

けれど、想いを捨てなかった少女の手紙が、物語を再び動かす──

「信じてもらえない痛み」と「守りたい想い」が交錯する

リベルトに「悪意が見える」と打ち明けたオリヴィア。

だが、王として責務を背負う彼は、それを“信じる”という選択ができなかった。

すれ違う気持ちに、胸が締め付けられる。

「私の力なんて、きっとあなたには……」

それでも、オリヴィアはあきらめない。

愛ではなく、信頼のために。

城を襲う鬼蛇族──最終決戦、始まる!

ついに現れた鬼蛇族による奇襲。

城は制圧され、リベルトは捕縛される。

しかもその首謀者は、リベルトに信を置かれていた男・キリル。

「すべては、あの時から決まっていた」

王の誇りと、裏切りの咆哮。

そして、オリヴィアが選んだ“戦わないけど戦える方法”とは……。

クライマックスは、“声を失った少女”が導く勝利

戦う手段を持たないオリヴィアにとって、最大の武器は“信じること”。

魔法ではない。剣でもない。

ただ、相手の心を信じて寄り添うという覚悟。

その静かな勇気が、リベルトに何をもたらすのか──。

そして、ふたりはどんな未来を選び取るのか。

この物語のすべてが、涙と温もりに変わる結末

シリーズ完結巻にふさわしく、戦乱と誤解を超えた“真実の結びつき”が丁寧に描かれている。

声を失った少女と、孤高の王。

ふたりの恋は、“声”がなくても“言葉以上の絆”で結ばれる。

ラストシーンには、静かだけれど確かな感動が詰まっている。

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声なき少女が導いたのは、王の孤独を溶かす真実の愛。

完結巻『黒竜陛下の政略花嫁』第2巻、ぜひ最後まで見届けてください。

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